【誇るべき日本のカフェ文化】

もともと日本になかったコーヒーが、日本にやってきて「喫茶」という日本独自の文化になりました。

そして、今海外で日本の喫茶が注目され、今時のお洒落な感じで逆輸入されています。

この回は、日本の喫茶・カフェがどの様に進んできたのかをお伝えします。

◆可否茶館(かひさかん)

日本で初めてのカフェとされるのは、1888年に東京に開業した可否茶館(かひさかん)と言われています。

コーヒーをメインとしながら、お酒や食事類の提供をし、ビリヤードやトランプなどもあり、娯楽施設に近いカフェだったようです。

残念ながら可否茶館は4年で閉店してしまいます。先取りし過ぎて時代と合わなかったようです。

明治の終わり頃になると2種類のカフェが登場します。1つはコーヒーなどのソフトドリンクを中心としたカフェ。

もう1つは料理とアルコールを提供するフランススタイルのカフェで、はじめは男性が主にサービスを提供していましたが、徐々に女性がサービスの中心を担い、カフェのスタイルへと進んで行きます。

◆コーヒー専門店の登場

1942年のコーヒー輸入統制と戦争の影響により、カフェ、コーヒー業界は冬の時代を迎えます。

その後、1955年頃から喫茶店は復興期に入り一般的に広く普及していきます。

その中で登場していったのが、豪華な内装にこだわった純喫茶やジャズ喫茶、図書喫茶、山小屋喫茶です。みなさんいろいろ工夫を凝らした面白いお店がたくさんあった時代です。

そして、1970年ごろになると「コーヒー専門店」がブームになります。

カフェの場所や空間提供ではなく、産地別コーヒーやサイフォンやハンドドリップで抽出し、コーヒーでお客様を惹きつけるこだわりの喫茶店です。

実はこのスタイル、今では当たり前のようにありますが欧米にはほとんど例がなく、日本が独自に作り上げたカフェスタイルと言われています。

これが日本独自の喫茶文化です。

喫茶店ブームは続き、1980年には全国で15万軒を超えるまでに成長しました。

◆そして今へ

バブル期が崩壊すると喫茶店の軒数は激減。コーヒー、カフェ業界は再び冬の時代を迎えます。

そんな冬の時代を救ったのが、おなじみスターバックス。

エスプレッソと品質にこだわったコーヒーを売りにしているスターバックスは日本のコーヒー文化になじみすぐに広まります。

そして今、日本の喫茶店スタイルに影響されたアメリカの新たなコーヒー文化がやって来ます。

それが、ブルーボトルコーヒーに代表されるサードウェーブの流れです。

スペシャルティコーヒーと呼ばれる高品質なコーヒーを、日本の喫茶店文化を欧米風にかっこよく仕上げたスタイルで提供してくれます。

コーヒーはいろいろな危機にあいながらも、なくなることなく形を変えて存在し続けています。

それはきっと私たちの生活の中に溶け込み、無くてはならない存在になっているからなのでしょうね。

ではでは